土台・支柱CGの作り方

土台・支柱のCGの作り方

はじめに

構図が完成した後にするのは土台設計です。
ここではTrimble社が出しているフリーソフトのSketchUp Makeを利用して作っていきます。

なお、SketchUp MakeはもとはGoogle SketchUpという名称でした。

また、ここで紹介しているやりかた以外にもっと良いやりかたあるよという方は教えていただけると嬉しいです。

土台の役割とよい土台の条件

  • 針金をくくりつける
    • はじめに入れる針金は支柱にくくりつけます。支柱が多いと楽です。
  • ソケットをつける
    • 支柱にソケットをつけるので、針金と支柱の間隔が狭すぎて光が拡散しない・光らせたとき支柱が陰になってしまう、とならない支柱にします。支柱が多いと邪魔になります。
  • 足場
    • 何人もの人が一度に支柱に登って作業することも少なくないので、登っても折れないかつ登りやすい支柱にします。また、終盤には針金と支柱の間に潜り込んで作業しなければならないこともあるので多いと邪魔になります。
  • 揺れないようにする
    • 担いだとき行灯が揺れないようにします。補強を多くすれば揺れなくなります。

気がつくと思いますが、支柱の数によってメリットとデメリットがあります。

支柱の数を多くする

メリット

  • 針金が楽
  • 頑丈になり、心理的に安心する
  • 揺れない

デメリット

  • 電球と紙の間が狭くなる
  • 支柱が陰になりやすい
  • 内部に潜り込めない

支柱の数を少なくする

メリット

  • 内部で作業しやすい
  • 光にムラができにくい

デメリット

  • 登ったら折れる
  • 少なすぎると空飛ぶソケットが多くなる

以上を考慮して、バランスよく支柱を入れます。

誰が作るか

針金か電飾が作ることになると思います。どちらかが一人である程度作ってそれから相談という形にするのがいいです。

SketchUp Makeのインストール

SketchUp Makeから。フリーでダウンロード出来ます。

  1. Download
  2. Personal Projectsを選択
  3. メールアドレスを入力
  4. Product Designを選択(なんでもいいと思いますが適当に)
  5. 自分のパソコンのOSを選択
  6. “I agree to SketchUp Make’s license agreement”にチェックを入れる
  7. 宣伝メールがいらないときは“Send me SketchUp news and tips”のチェックをはずす
  8. Download SketchUp Makeボタンを押す

以上でダウンロード出来ます。

/files/images/fullsize/1376204655243-DownloadSketchUp.png

あとは自分のOSに合わせてインストールしましょう。

SketchUp Makeのチュートリアル

SketchUp Makeの起動

SketchUp Makeを起動します。下のように、テンプレートからProduct Design and Woodworking - Millimetersを選択します。

/files/images/fullsize/1376203715170-Welcome_to_SketchUp.png

Start using SketchUpを押すと下のような画面になります。

/files/images/fullsize/1376204598375-UntitledSketchUpMakeEVAL.png

45 * 45 * 3650の木材を作る

まずは45mm * 45mm * 3650mmの木材を作ってみましょう。

まずは下の写真のように、長方形に斜線が入っているようなアイコンをクリックします。

/files/images/fullsize/1398687807911-1.png

次に適当なところをクリックしそのままドラッグすると、下のような平面ができます。

/files/images/fullsize/1398687808043-2.png

右下のDimensionsと書いてあるテキストフィールドに、45mm, 3650mm と打ち、エンターキーを押してください。すると縦・横の長さが 45mm, 3650mm になります。

/files/images/fullsize/1398687808067-3.png

次に直方体に上矢印が書いてあるアイコンをクリックします。

/files/images/fullsize/1398687808029-4.png

先ほど作った平面をクリックし、上にドラッグすると、平面が持ち上がり立体になります。

/files/images/fullsize/1398687808094-5.png

右下のDistanceと書いてあるフィールドを45mmにし、エンターキーを押します。すると高さが45mmに調節されます。

/files/images/fullsize/1398687808100-6.png

以上で45mm * 45mm * 3650mmの木材を作れました。

/files/images/fullsize/1398687812030-7.png

木材のコピー

同じ長さの木材を何度も使うので、コピーできると便利です。

まず下のように矢印アイコンを選択し、コピーしたい木材を囲むようにマウスドラッグします。

/files/images/fullsize/1398688862055-10.png

次に、Windows なら ctrl-c、Mac なら command-c をうちます。これでコピーできます。
そして、Windows なら ctrl-v、Mac なら command-v をうつと、コピーしたものをペーストできます。

/files/images/fullsize/1398688861998-11.png

土台を作る

土台を作ってみます。

まずメジャーを使って印を付けます。

/files/images/fullsize/1398827245767-0.png

印に合わせて直方体を作ります。

/files/images/fullsize/1398827245767-1.png

次に斜めに入れる木材を作ります。まず45*45*600の直方体を作ります。

/files/images/fullsize/1398827245767-2.png

Tools -> Protractorを選択します。

/files/images/fullsize/1398827245767-3.png

その状態で直方体の頂点をクリックします。

/files/images/fullsize/1398827245767-4.png

角度の起点を決めます。

/files/images/fullsize/1398827245767-5.png

角度を45°にします。

/files/images/fullsize/1398827253826-6.png

line tool(鉛筆のアイコン)を選択し、写真のように線を引きます。

/files/images/fullsize/1398827253787-7.png

/files/images/fullsize/1398827253851-8.png

余計なものを削除します。

/files/images/fullsize/1398827253810-9.png

もう片方も同様に斜めに切ります。

/files/images/fullsize/1398827253820-10.png

これをコピーして4つにします。

/files/images/fullsize/1398827253861-11.png

それぞれをRotateツールで45°回転させます。

/files/images/fullsize/1398827257515-12.png

これらを移動させるのですが、まずは片方のエッジにつけます。

/files/images/fullsize/1398827257489-13.png

それからもう片方のエッジにつくendpointを選択して、エッジまで移動させます。

/files/images/fullsize/1398827257574-14.png

もう3つも同様にします。

/files/images/fullsize/1398827257679-15.png

長さを表示させるためにTools -> Dimensionsを選択します。

/files/images/fullsize/1398827257678-16.png

長さを測ります。これで完成です。完成品(skpファイル)

/files/images/fullsize/1398827257682-17.png

下絵にラフを描く

土台設計図 の上から正面と左右から見た行灯を描き、支柱が入りそうな場所に適当に書きこんでいきます。

ラフをもとに木材を入れる

書き込んだ支柱を元に、先ほど作った土台設計図の上に支柱を適当に立てていきます。

調整をする

全体のバランスや安定感、作りやすさを考えながら、長さや位置を調節していきます。
電飾のために少しだけ内側に配置すると良いと思います。

補強を入れる

強度を増すために、写真の赤い木材のように斜めに補強を入れていきます。

/files/images/fullsize/1398827259479-18.png

長さと角度を測る

Dimensionsツールを使って長さを測っていきます。

カットの組み合わせと発注量を決める

長さを求めたら、木材発注量を計算を利用してカットの組み合わせと発注量を求めます。
木材に名前を付けると良いです。

終わりに

CGを作っておくと楽になります。特に作業開始最初の二日間のスピードが段違いです。