2008/04/30 編集履歴
2007年オススメ題材のようなものを書いてみました。
目次:『2007年の傾向』『2008年の傾向と対策』『2008年オススメ題材』『注釈・用語説明』
途中※マークが出てくるので、後ろを参考にしてください。注釈・用語説明は好き勝手にごちゃごちゃぐだぐだ書かせてもらいました。
2008.4.30.御家人
[追記]5/3
「※16」が2つあったり、眠気で変なこと書いてる部分が少しあったので少し修正。
ここ数年の流行を確認します。2007年の傾向の前に2006年の傾向の復習を・・・。
以下、2007年の文章から引用。
[簡単なまとめ](御家人トップトーク過去ログと本質的には同じこと言ってるだけ)大雑把に、こんな感じです。
1.蛍光灯の増加
質的向上は正直、余り見られていないと思う。
2.構図の変化
2体型行灯が激減。独自の形を探す流れに。
3.奇抜系題材の増加
構図だけでなく、題材も多くの工夫が見られ、多様化した。
4.顔のレベルの低下と傾向の変化
内容的にも55th56thに見られたねぶた的な顔は無く、回帰した(質とコレとは別問題やけど、ねぶた的な顔の評価は高い)。
5.剣の増加
そんな中、3-2が矢に挑戦。
1.蛍光灯
→この傾向は継続。
2.構図の変化
→この傾向はむしろ強くなって、多種多様な行灯が見られるように。
3.奇抜系題材の増加
→題材は奇抜系がある程度あったものの、龍など定番のものも多かった。(※1)
4.顔
→顔のことは・・・よくわかんない。(※2)
5.剣の増加
→剣だらけという惨状は回避された(笑)
大雑把過ぎたので、いくつか思うことを・・・。
蛍光灯に関しては、最近の作品で、光の量と使い方の両方で圧倒されるような作品が正直ちょっと思いつきません。(※3)
電飾は専門外ですがと断った上で聞いて欲しいのですが、蛍光灯を使って目立てないのならば、蛍光灯を多用する必要・メリットは特に無いのではと個人的には思ってます。あくまでも一OBの戯言ですが。
蛍光灯は使うのが今では普通みたいになってますが、本来(※4)使わないのが普通で、じゃあどうして使うようになったのかという部分が、ちゃんと考えられてるんだろうかと。
蛍光灯の最大の魅力は電球と色が違う点なので、蛍光灯を最大限に生かすには配色のセンスが大事です。
今までの行灯で余りメインでは使われていない色を、蛍光灯でびかーっとうまく光らせられれば、かなりの高得点なのでは、と思ってます。
無論、構図が先にあって、後から蛍光灯をどうするかを考えるわけで、そう簡単にうまく行くものでも無いとは思いますが。
ただ、それぐらいの工夫が無いなら、もう蛍光灯を使ってもしょうがないのではと、蛍光灯一辺倒になっている最近の3年の学年の行灯を見ると、思ってしまうということです。
構図の変化に関しては、56th大賞金賞の影響が大きいのだと思います。
今までの人一体動物一体型が主流の行灯の構図がガラッと変わりました。
ただこの2年間で、この2作品に並び立つような凄い斬新な構図は、生まれなかったと個人的には思っています。
この2年の試行錯誤の末、また人一体動物一体型(※5)の行灯がまた増えてくるのではと思ってます。
長く北高行灯の基本形だったわけで、やっぱり作りやすい構図です。
少し話しは変わりますが、最近は前後の立体感のあるいい行灯があんまり無いなぁとも思います。
去年も終わった後、背景の使い方について思ってることを書きましたが、だいたいあんな感じ(※6)です。
今改めて考えてみると、背景の使い方に限らず、体の向きにも問題があるような気がします。
昔はほとんどの行灯が体が斜め(※7)だったのに比べ、最近は沿道に向かって真っ直ぐ向いてる行灯がかなり増えたような・・・。
ギャラリーでちゃんと確認したわけでは無いですが、多分大事なこと書きました。(※8)
あと、去年に限りませんが、足って作られなくなったよなぁと。少し寂しい。
せめて膝はあってもいいのにというものがいくつか。
次は武器について。
剣が減ったり剣が工夫されたりしました。革新的なものは無かったですが。
去年の文章では「赤い鉄砕牙」(※9)と書きましたが、まだまだ武器は工夫の余地が大いにある分野なので、
「コレはかっこいい」と絶賛されるような武器が出てこないかなぁと楽しみにしておきます。というかかっこよくなきゃ武器持ってる意味が無い!・・・ってのは言い過ぎか。
個人的には写真とか図鑑とかよりも漫画を参考にした方が手っ取り早くかっこいいのではと思うのですが、邪道なんだろうか・・・。
「傾向」というよりも、
各点気になることをつらつらと書き連ねただけですが、一旦2007年行灯を新しい視点から見直してもらえればと思います。
最後におまけ。
去年の題材予想がどれくらい的確だったのか・・・。
意図的に斬新なもの書いてるんで、基本的に当たらないのは承知の上ですが。
・象×
いい加減来るんちゃうんかとずっと思ってます。
・甲殻類×
結構この案気に入ってます。
・人魚×
コレは難しい。
・馬×
全然使われてない。
・水○
1年金賞。使い方うまい。
・火と水の対比×
でも1年金賞の赤(金魚)と青(水)の対比は綺麗だったよね。こじつけてみた。
・盾×
数年のうちに絶対来るでしょう。最近の現役生がどれくらいねぶた見てるか知りませんが。
・赤い鉄砕牙○(赤くないけど)
黄色の剣のクラスの責任者と話したけど、読んでくれてたらしい。
・細身の剣×
電飾が難しい。
・鎧×
流行るかなとか思ってました。
・西洋の騎士×
そのうち来るんじゃないかななんて思ってました。
・羽閉じた鳥×
コレは普通におすすめです。使いやすいと思ってるんですが、どちらかというと不評です。
・妖怪悪魔◎
大賞。
・楽器×
コレなんで書いたのか思い出せない・・・。
・船×
使いづらい題材。
・祈り×
コレはもう俺の中で壮大なテーマみたいになってるものなので、スルーでいいと思います。
行灯好きなら1つくらい、こういう無謀な何かを心に持ってると思います。
実は大賞がビンゴしたので、よくやったと思ってます。
さすがに予想と大賞という結果に何も関係無いとは思うけど、題材の優秀性が図らずも証明された形に。
すいません、去年と違って全然わかりませんでした。
さっぱりわかりませんが、勝手に予想する分には楽しいので、色々予想してみました。
この章は最後の3行だけ読んでくれればいい気もします。
以下一点読みという名の予想。
電飾:蛍光灯多すぎやから少し減る!
(電球の可能性に挑戦するクラスに期待したい)
構図:人一体型動物一体型が復活する
(というか、悩んでるクラスはここに落ち着きましょう)
題材:龍は多少かぶるクラスが出てくるけど、去年ほどにはならない。周期的にそろそろまた虎が来る。(※10)
(基本的に全然わかりません。)
武器とか:なんですかね、和風とか流行らないですかね。和服扇子日本刀桜紅葉抹茶筆下駄。
(去年は天竺とか中華な年だった気がするので反動で(※11)・・・ほとんど根拠無いです。)
配色:わかりません!
(去年は配色で斬新だった行灯が少なかった気がするので・・・)
(一応、和風が流行れば、和風な配色が流行ることにはなります。)
対策ということで、ためになりそうな話を搾り出します。
電飾は特に無いですけど、和風やるなら電球色の方がいいのではとか、それくらいですか。
和風って、多分配色の時点で簡単に雰囲気作ることできると思うんです。
抹茶色とか、梅色とか、独特のあの色合いは最強です。見た瞬間にああ和風やと思わせる力があります。
そして、そういった色って、蛍光灯と組み合わせるような色では無いよなぁとふと思った、ということです。
ただそれだけですが。そもそも和風が来るのかどうかも定かでは無いし。話すこと無かったんです。
配色は何も思いつかなかったので、何も無いです。
というか、色で攻めてる行灯が少なすぎる気が・・・。
個人的に去年の配色で1番印象的なのは、黄色の龍だったりしますが、それも特別好評だったわけでも無く(※12)、そう考えると、ちょっとなぁというのが主な印象です。
責任者や配色担当の人の「俺はこの色が好きだから使うんだ!」という多少無茶な気合いの伺えるような行灯があってもなぁとは思いますが、
構図に比べてアグレッシブなクラスが少ない配色、今年もおとなしい感じと予想します。
少し話し逸れるけど、よく考えると、一昨年は配色もアグレッシブでした(※13)。当時は特別そんなこと思わなかったですが。
構図はもう余り書きたいことも無いので・・・。
そういえば、発電機問題があるので、少し根本部分が変わるかもわからないですね。
バッテリー隠さなくていいし、他にも何かあるかも知れない。
しかしいきなり初年度から大きく変わることは無いとは思います。
題材も結局よくわからないし、特別ピーンと来るものも無かったので・・・。
そうですね、去年すすめた題材が来るかも知れないですね(笑)
毎年タイミングがちょっとアレなので。遅くてすいません。
というか、甲殻類作って下さい。見てみたい。
少し真面目な話をすると、奇抜系題材を作る際は、その題材を生かすことを第一に考えて作って欲しいですね。
色々大事なことはある気がするんですが、奇抜系題材を使ってるけど、結局「それって、その題材じゃなくてもいいよね?」ってなったら終わりです。
その題材から来るイメージを、行灯全体でサポートしてやって欲しいです。
去年、書きたいことは書き尽くした感が濃厚にありますが、少し書きます。
今年流行るとかでなく、見てみたいという願望を大いに含んでますので、そういうつもりで見てください。
何もわからないけど本当にオススメの題材が知りたい1年生は、まずは行灯ギャラリーでここ数年の1年生の受賞行灯を見て、作りやすそうな題材を考えるのが1番賢いと思います。(※14)
ちょっと色々わかってきて、考え行き詰ってきたというような人が一応の対象です。
思考打開のきっかけになればと思います。
それでは箇条書きでさくさくと行きます。
・甲殻類
去年も書きましたが。蟹とかザリガニです。
水の生き物なのに、色が暖色って点も見逃せません。
本気でいいのではと思ってるんですが、きっと作られないんだろうなという予感も。
ネックは模様か。OBの立場ではいくらでも工夫の余地があると思えるけど、実際に作るとなるとかなり悩みそう。
・蟻
ネタが無いので過去の遺産になりますが、蟻をおすすめします。
過去に蜘蛛が流行ったことがありますが、「蜘蛛よりも蟻の方が作りやすいやん!」が発想の根本。
体がちゃんとしてる(?)分、蜘蛛よりも動きとか絡みとか付けれて、いいと思うんです。そもそももう蜘蛛が消えてしまいましたが。
模様は、中途半端でなく、少々派手なくらいでちょうど釣り合うくらいだと思います。
色も暗い色ながらも、結構自由が利く、いい題材だと思うけど、今までおすすめするのも気が引けた、そんな題材です。
・桜
桜ってどうやって作るのかなという疑問は少々ありますが。こっちで生活してると、桜ってホント綺麗で、いいなあと思います。
桜のピンクと白は反則的に綺麗です。枝だけでもいいから光ってる桜を見てみたい。
武器と同じ感覚で、桜の枝持たせたり。うーん、風流。
あと、確か過去に「義経千本桜」という作品があったはずです。詳細はわからないですが。
・羽閉じた鳥
コレも去年書いてますが。
鳥って突く時は羽閉じてるような気がするというのが発想の根本。
突く姿が1番鳥が攻撃的な姿だと思うんです。去年と言葉変えておすすめしておきます。
・兵卒
普通、行灯に出てくる人は武将さんが大半ですが、あえて雑魚を行灯で描くのもいいんじゃないかなと思うんです。
武将と兵卒の両方作るのもいいかも知れないですし、兵卒と動物とかでもいいかも知れないです。
兵卒と一目でわかるように、格好や武器とかも地味にして、無論勇ましいわけが無く。「撤退だー」とか言い出しそうな感じで。
四つん這いで逃げ出す兵卒さん。
・錦馬超
三国志が好きです。演義しか知らん奴とか死ねばいいのに。
何人か見た目に特徴的な人っているんです。既に甘寧、関羽、張飛なんかは行灯で作られてます。(※15)
甘寧は腰に鈴を付けてたというエピソードがあるし、関羽と張飛は既に顔のイメージが完成されてるという稀な存在だからです。
そして、馬超ですが、この人は戦場で白い鎧に身を包み、凄く目立ってたよ、「錦馬超」って讃えられてたよみたいな記述があるのです。寒色の鎧ってのが、作ってみたかったです。
他にも誰かいないかなと考えるんですが、思いつかん。戦国武将は知らんしね・・・。
赤兎馬と呂布の組み合わせくらいかなと。
見た目に特徴無い人よりかは、ある人の方がいいんじゃないかなと思います。客観的な独自性という点で。
・氷
水が作れるなら、氷も作れるだろとずっと前から思ってます。
具体的なアドバイスですか?勘弁してください。
水よりも幻想的で凄く綺麗なものができるかも知れないと思ってます。
・旗
軍旗って言うんですかね。戦国やら三国志やら、何でも戦争の時は旗持って戦争してました。勝ったら旗立ててました。
旗を力強く地面に突き刺した瞬間の行灯とかどうだろうとかふと思ったんです。
風になびく旗をしっかりと作りこめれば、悪くは無いかななんて。行灯を覆い尽くすような大きい旗のダイナミックな動きを表現できたら。
豪華な旗は豪華ですし。
・前門の虎、後門の狼
四字熟語とかことわざはどうだろうって話(※16)は昔からあるんですが、
昔1コだけ真面目に考えてみたのが、これです。
どう配置するかさえクリアすれば作れそうな題材です。絶体絶命感をうまく表現できれば面白そうです。
コレは虎と狼が作りたかったというよりかは、門が作りたかった。門は、ねぶた参考にするといいと思います。あーコレいいなぁとか言いつつ門をどうするか考えた記憶があります。
・建造物
具体的にはさっきの門や、柱。中華色の柱、作ってみたかった。
建物内部で斬り合ってるって設定はどうだろうとか、考えてみる余地はちょぴっとある気がする。
あくまでも、おまけ的なものですが、コレは。
なんとか10コ振り絞ってみました。
ものによっては、考え全部書くと、そっくりそのまま使われそうで出し切ってないのがあるとか無いとか・・・。
氷とかは、かなり応用は効きそうやし、いくつ今年の行灯で見れるかはわかりませんが、楽しみに待つとします。
みなさんの発想の転換のお手伝いくらいになってくれれば本望です。
そうですねー、あと言いたいことは、やっぱり今年もカッコいい武器が現れないだろうかと期待してます。
去年も今年も結局最後はそこなんですが、今年は遂に武器に関する具体的なアドバイスは無し(※17)で期待するだけにしたいと思います。笑
※1;龍など定番のものも多かった
というか、龍が多かった。
関係ないけど、「龍って、もうちょいサイズ大きいのがあってもいいんでね?」と思ってたりもします。今のが小さいとか言うわけでも無いんですが。行灯の規格という箱の中で、狭そうにしてるくらいが、伝説の生き物にふさわしいんじゃないかなと・・・。
胴体ムチムチ、顔もド迫力。「行灯狭っ」と思える龍の行灯。
※2;顔のことは・・・よくわかんない
もともと顔は作ったこと無いんで・・・現役時ならともかく、さすがにもうさっぱりです。
※3;光の量と使い方の両方で圧倒〜
こればかりは、生で見なきゃ伝わらないから、どう説明すればいいのかわからないけど、凄いものはもう凄かった。
生の声をギャラリーとかに残す工夫をすれば良かったなぁと、コレ書いててふと後悔した。
※4;本来
何年前の話だとか言わんといて下さい。
※5;人一体動物一体型
文字だけで説明しづらい・・・。
行灯を真上から見ます。本体の規格は横長の長方形(確か1.8m×4.5m?)です。下が沿道側で、進行方向は左です。
対角線を引きます。そして、その右側に人、左側に動物を配置するというものが人一体動物一体型の構図の基本形です(と昔教えられた)。
対角線は右上がりと左上がりと2つありますが、どっちがいいのか等は少し色々考えてみて下さい。
進行方向に逆らうような構図にさえならなければ、だいたいOKです。
ちなみに、人と動物を逆に配置してる例外的な作品もあって、その代表作は56th2年の「神成白虎猛威伝」。
※6;あんな感じ
以下引用。
背景の使い方についてですが、背景をただの板のように使っているように思える行灯がいくつかありました。 背景は、余ったスペースをうまく活用するもので、板のように配置しては、本体の奥行きが狭くなって、平べったくなってしまうだけです。 また、横での絡みはあるのですが、前後での絡みが無く、行灯の一体感が薄くなっていると思います。 行灯を奥行きで三層くらいに割って、層ごとに別の作品が作られているように見えます。 一体感が無いだけでなく、後ろの層が隠れてしまい、奥行きの無い行灯という印象を与えています。(少なくとも俺にはですが。) もともと行灯は縦横に比べ妙に奥行きが狭いので、奥行きを無駄使いするような背景の使い方は非常にもったいなく思えました。 背景というのは、本体に合わせて、形を変えていくべきもので、背景のせいで本体が狭くなるようなこと(又はそう見えること)があっては本末転倒です。※7;体が斜め
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