第五回

無責人の無責任な行灯相談所 

第五回






嗚呼、それにしても無責任。

気がつけば五月終わりの夏模様。





第三幕とか第四幕とか・・・書く予定だったんですけどぉ・・・・。

ボクの非常に勝手な都合によりぃ、内容大幅カット&変更です。



すみません・・・ボクは悪い子です・・・ボクは悪い子です・・・ボクは悪い子です・・・。





そんな感じで懺悔してたら何か大きな存在に許されたような気がするので元気にいきましょう。



(無責人は突然こうやって本物の無責任になります。なんか気持ち悪い人になります。

無責任なんかに期待して待っててくださっていた現役生の皆様、すいません。by案内)








第五回っっ!無責人の無責任な行灯相談所!!









はい、みなさんお忘れでしょうが、これは一通目のお便りのお返事でしたね。



予定にあった『組織編』と『計画編』は今更言ってもあまり役に立たないと思いますので

実践編を書きたいと思います。







※以下、責任者が針金の場合を想定しております



というわけでですね、テントにおける陣頭指揮について書きたいと思います。

僕が思うに、大きく分けて指示の形態は二つです。





ⅰ)針金大人数制

ⅱ)針金少人数制





ⅰ)

文字通り、針金の中心人物を多めに採って、

各部位を分担させる方法です。



具体的に言いますと、

右腕はA君、左腕はB君、下半身はC君で龍の体はD君・・・

というように細かく針金の責任者を分けて作っていきます。



この方法のメリットとしては



とにかく早い



ということがあげられます。



他のクラスの人間にとってはただただ脅威です。

僕のテントの隣にもこの方法をとっているクラスがありましたが

その脅威の速さは素敵なくらいに僕の胃を刺激してくれました。



要するに作る形をわかっている人間が多いから早いのだろうと思われます。



デメリットとしては



修正が極端に効きにくい


ということが挙げられます。



全体像をつかむということがなかなか難しい方法なので

バランスが少しでも狂うとあとが厳しくなってくるだろうと思われます。



全体を見ることを怠らなければ非常に優れた方法だと言えるでしょう。



ⅱ)

でもまあ、

ⅰ)の方法は技術とやる気のある人間が豊富にいるときのみとれる戦法ですので

一年生や部活などで人がいなくなる二年生、三年生の文型のクラスなどにしてみれば絵に描いた餅。

やりたくたってできないのが現状だろうと思います。



ここで推奨するのがⅱ)の戦法です。



これは三人チームで進めます。



①君(または針金責任者)

②アシスタント

③遠くから指示を出す人(※絵の才能必須)



これだけいれば満足です。



針金の経験があまり無い人に

「ここはこんなイメージで作りたいからヨロシク!」

などと投げっぱなしに頼むのはあまりにも酷です。



ですから、他の人たちには格子を細かくする作業に専念してもらうとして

大まかな形をこの三人だけで先に作ってしまいます。



まず、③の人をテントの正面に立たせて

全体から見るとどのようになっているか、

不自然さはないか、

を常にチェックしてもらいます。



このチェック作業は絵の才能がないと無理(平面から立体、立体から平面へと頭の中でスムーズに変換できる人でないと無理)

なのでここは人を選びましょう。



そして、あなたは

縦に一本、横に一本針金を入れるだけで形をつくっていきます。



大きな形を先に決めてしまわないと他の人に仕事が回せないからです。

形を作るのに必要最低限の線だけをいれていきましょう。



そして②のアシスタント君にはペンチやトンカチなどを持ってもらい

自分が作業に専念できる環境を作っておきましょう。



ちょうど外科医とオペ看みたいな感じですね。



大枠さえ決まってしまえば、クラスのみんなも安心して作業できますし、

全体像もすぐに見え、いいことずくめです。





それに一人ではわからないことも三人で考えれば解決策も見えてきますので

人数が足りないクラスの可哀想な責任者はこの方法でなんとか乗り切りましょう。







というわけでこのシリーズは完結です。

本当はもっと書きたかったんだけどなあ・・・。



最後に、来週・・ですか、作業が始まるのは。

来週から、あなたたちには今まで経験したことのないような苦難が待ち受けています。

というかまあ、主に苦労するのは責任者なんですけどね。



僕の話を少しだけしましょう。

学祭期間中は家に帰るのが19時、風呂に入ってご飯食べて、

計画の修正と明日の予習(もちろん針金の)をして21時、

そこから副担人とスカイプ(無料のインターネット電話です)で電話しながら

パーツの作業をして夜の3時(もちろんこの電話はお互いに寝ないようにするための工夫です)、

朝の6時に起きて、7時15分に学校に行って作業、昼休みももちろん作業。

土曜日に友達の家に泊まり徹夜で作業して日曜日に帰ってまた作業・・・。



でもこれは三年生の責任者で言えば、割と標準的なほうでしょう。
現に案内人は僕よりもっと寝てません。超人です。



だから、この苦労はまあ普通なんだと思ってがんばってください。





(ついでに案内の話もしてみます。

テントで針金と計画やって家に帰るのは19~20時、若しくはテントに行かずに教室作業後17時帰宅で仮眠(責任者ではなかったから割と好き勝手)、

ひたすら家で5時半まで色塗り紙貼り、そのまま学校(色塗りを1人でやるからこそできる荒業。)

朝・昼はテントで針金か紙貼りをして、授業前の休み時間に寝たはずが気づいたら帰りのHR中。

部屋中に100均のブルーシートと新聞敷いて、天井には乾かすための糸張って、寝るのは廊下か机の下。インク付いたって誰も文句言わないので楽。



授業中に先生方の諦めにも近い考えに甘えて、とにかく寝てたのは反省してます。真似しないでください。



それから、学プロと全行の責任者も行灯職人たちと同じように苦労してるんで、針金少人数制でも色塗り1人できつくても、仕方ないと諦める事は重要です。

全行の練習で時間がとられてしまうことだってありますが、そこで気を抜かずにしっかりやることで、終わらない!!となった前日・当日に他部門の人が行灯必死にやってくれます。

行灯だけではなくて、北高祭に燃えてくださいね。)







それと、

結果を目指さない過程に意味はありません

結果を目指さない過程には自分でも気づかないくらいの小さな妥協が生まれ、

徐々に自分を侵食していきます。

みんなでがんばれればいいや、楽しくやれさえすればいいのさ、

こんなのは、ただの甘えです。



一番を目指してください。不可能だと思っても、前に、そして上に進んでください。

不可能とは、「自分でできないと決心すること」を言うのです。





行列の日に皆さんの行灯に会えるのが今から楽しみです。

それではさようなら。







・・・あっ、でもこのコーナー自体は終わってないですから

気軽に相談してくださいねー。

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