色塗りにおけるろうの役割はおおきく3つあります。
白く抜く
まず1つ目の役割は、紙を白いままにすることです。紙にろうで模様を描き、その上から色塗りをすると描いたところは染まらず白く残ります。水玉などの柄をつけたり、縁取ったりすることができます。また、白目をろうで塗りつぶすと眼光が鋭くなるようです。
透かしをつくる
色を塗った上にろうをつけると、その部分が薄くなります。まわりより光を良く通すようになるので、地模様をつけることができます。無地ではさみしいところに後から加えることができるのも便利な点かと思います。
塗り分ける
ステンシル等で柄をつけた部分をろうで塗りつぶせば、その上から別な色を塗っても混ざってしまうことがありません。柄をろうでコーティングすることで、細かい隙間用のステンシルをつくらなくても塗ることができます。
必要なもの
※一度ろうに使ったなべと筆は他のことに利用できませんので注意してください。100均がおすすめ。
ろうを使うことで色塗りの表現のバリエーションが広がります。しかし使い過ぎるとけばけばしくなることもあるので注意してください。また、ろうは体に良くないので安全に気を配って使用してください。