2014/07/21 (Last Update: 2014/07/22) 編集履歴
どうも。3-6 の行灯責任者です。
とりあえず、今年度から記録を残すということなので勝手に書いてみました。
注意:筆者はデザイン係と紙貼り、墨入れ専門の人です。土台・支柱、色塗りはある程度できますが、針金、電飾はほぼできません。
割とクラス全員でした。(LHR のアンケートで行灯メインで活動したいといった人が40人中35人でした)
それも、ちゃんとデザイン、土台・支柱、針金、電飾、色塗り、紙貼り、墨入れのすべての技術者が男女問わずまんべんなく揃っていました。
斡旋販売で買ったのは、
みつはしの販売で買ったのは、
針金(#12 と#14)は、別の店で買ったので、斡旋販売で同じものを買うより 5000円程度安くなりました。
スクールガッシュは当初桃色を使う予定があったのですが、行灯では使わず、全行の道具に無理やり使いました。
ロール紙は結構余ったと思います。
とりあえず、総責任者と行灯責任者とその他数名で題材やデザインを話し合っていました。
まずはパソコン室にこもって過年度の行灯やねぶたを鑑賞しつつ、どういう作品を作りたいか構想を練っていきました。
とりあえず題材になりそうなものを片っ端から案として出して、そのあとで題材を絞っていきました。
この時、1組が龍を作るという情報が入って、龍は案から外れました。
さらに8組が九尾の狐を作るという情報も入ってきて、6組と8組との間にライバル関係が生じました。
デザインはかなりの回数描きなおしました。私の家にあった裏紙という裏紙が悉く消えていきました。
当時のデザインは、題材は鬼と九尾の狐と人間の3体でした。
とにかく空間の充填率や迫力に重点をおいて描いていました。
そのあとは、デザインを最終的に2つに絞って、クラスの人にアンケートを取って今の構図に近いものになりました。
ところが、LINE とかで 「過去の大賞作品に似ている」 と他クラスから非難の声がちらちら聞こえてきたのは想定外のことでした。
確かに、鬼と九尾の狐と人間の組み合わせは 61st の大賞と同じ題材でしたが、構図や色遣い、バックストーリーなどは全然違います。
結局、前期中間テスト2日目に、他クラスの対策として急遽「天狗」を追加することになりました。
なぜ天狗になったかというと、「九尾の狐」「鬼」「天狗」の3体は日本三大悪妖怪と呼ばれていたので揃えてしまおうということでした。
こうして、結局 4体作ることになってしまいました。。。
タイトルは、短く漢字4文字以内にしようというルールで決めました。
最初は、みんなが絶対に知らないかっこいい漢字を組み合わせて、行灯に合うようなタイトルをつけようとしましたが、
漢字はかっこよかったものの、結構読み方が残念な感じになって全部ボツになりました。
締切前日になってもタイトルが決まる様子がなく焦りましたが、鶴の一声で「雲外蒼天」に決定しました。
今思えば「雲外蒼天」は行灯製作における私たちのテーマだったかもしれません。
情報量が少ないところは随時加筆していこうと思います。
特に変わったことはないのですが、時間との戦いでした。(製作期間は6/13~7/11の29日間でした)
最初は「6組早すぎ」とか言われていましたが、気づいたころには全体の完成率でいえば遅れていました。
作り方は土台→支柱→針金と順番にやっていって、そのあと色塗りと針金に分かれて、
針金ができた部分から紙を貼っていく、という標準的な作り方でした。
各製作手順を簡単に振り返ると、
土台は1日目に終了しました。1番早かったと思います。
支柱は総責任者の頭の中に設計図が入っていました。
かなり複雑な支柱だったので苦戦していたと思います。
針金は男女問わず色々な人にやってもらいました。
特に、顔の部分は、白い模造紙に針金の型を書いてそれに合わせて成型していく方法を使いました。顔はかなり大変な作業だったと思われます。本当にお疲れ様でした。
九尾の狐の尻尾の曲げ方はかなりこだわりがあったので一つ一つ丁寧に作りました。
人間、九尾の狐の体は、数名でテントの中で直接製作していました。
電飾は暇な人にレセップの準備をしてもらい、そのあとは技術者の人に配線を任せました。
かなり少人数だったと思います。配線がかなり入り組んでいて大変そうでした。
色塗りは5、6人くらいで常時作業をしていました。無地の色塗りは順調だったものの、
柄に関しては私の準備不足で製作が遅れてしまいました。申し訳ない。
柄は、人間には波、太鼓柄を使用し、天狗には花柄2種類を使用しました。
鬼に関して、赤鬼にすべきか青鬼にすべきかでかなり論争(5日間ぐらいかかった)になっていましたが、
行灯の真ん中に来る鬼が青だと少し小さく見えてしまうということで赤になりました。
尻尾の紙貼りが終わったあたりを見計らって尻尾の先端に余った赤色と黄色を混ぜてグラデーションを施しました。
紙貼りはとにかくピンと貼って、隣の格子と重ならないように気を付けることを心がけました。
針金がかなり複雑に入り組んでいて、格子も大量にあって大変でした。
先に九尾の狐の尻尾を規格の確認の関係で取り付けてしまったので、高所で紙貼り作業することになり時間がかかりました。
墨入れは人間、鬼、天狗の顔、お面は本体に取り付ける前に終えました。
講評にある通り、かなりギリギリまで顔に墨入れが施されていませんでした。
確か、1つの顔を5~6分くらいで墨入れを終わらせたと思います。
九尾の狐は目の型を余ったロール紙で作って、その部分の針金と紙をくりぬいて上から貼りました。
他のしわとか境界線の墨入れは4~5人程度で分担してやりました。
直描きは、テント半解体後に行いました。
まず、九尾の狐の尻尾に紅葉と満月を描きました。計画段階では桜を描く予定(このためにピンクのスクールガッシュを買っていました)が、色合い的、天狗との兼ね合いもあって紅葉に変更しました。蒔絵をイメージして描きましたが、もっと時間があったら描きこみたかったです。
次に、膝の刺青みたいなのを描きました。
振り替え休日の日(7/9 行灯行列2日前)から、先生方に「間に合わない」と散々言われましたが、無事時間通りに出発できました。
最初の方、もっとスムーズにいっていたらもっと完成度が高かったのかなと思いました。
ここからは私の適当な意見です。
まず、一番重要なのは、とにかく時間に余裕をもって作ってください。絶対。
いくら早く作っても早すぎることはありません。後半の追い上げより前半の仕事量勝負です。
出発が遅れるとがっつり減点が入って今までの努力が無駄になります。出発時間には遅れないように!絶対!
そして、獣や妖怪などに言えることですが、もっとよく観察してほしいと思います。
人間はイメージがしやすいのですが、獣や妖怪は実は皆わかっているようでわかっていません。
目のついている位置、鼻、顔つき、耳、脚、指の本数、爪、筋肉、毛並み、尻尾など、獣や妖怪を作るときは特に入念に観察してほしいとデザインやっていて思いました。
最後に、もっと表現力を磨いてほしいと思いました。
迫力を出したいなら、規格サイズギリギリに作るのはもちろんのこと、表情とか、動きとか、色使いとかもっと大胆にやってもいいと思います。
今年度の行灯を学プロの日に全部見ましたが、今年は現2年生の進歩がすごいと思います。
64th の1年生と65th の2年生を比較してみてください。私は1年でこんなに進歩するのかと感心してしまいました。
部活動で忙しい人もたくさんいて人員も不足しがちな2年生ですが、本当によく頑張っていたと思います。
特に私は2-3の作品を気に入っています。光っている時に見たかったです。
1年生から2年生でこんなに進歩するのだから3年生になったらどうなるか・・・。来年が楽しみです。
何より、仲間と一緒に行灯を製作したことは大きな思い出になります。
学祭にこれだけの力を注ぐ進学校は珍しいですが、勉強しかしていないような高校生よりもよっぽど幸せだと思います。
これからも行灯を愛し続けてください。
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