2014/08/18 11:53:25 の更新
2014/08/18 11:53:25 の更新 | ||
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28 | 28 | ねぶたを参考にし、墨が入っている部分を描いていきます。 |
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30 | 30 | なにも見ないで納得できるものを描けるようになるまで何回も描いてみましょう。これができないといいものは作れません。 |
31 | 31 | |
32 | 何回も描いているうちに、どの部分をいじれば印象が変わるかがわかるようになっていきます。(TODO: どこをどういじれば印象が変わるか) | |
32 | 何回も描いているうちに、どの部分をいじれば印象が変わるかがわかるようになっていきます。 | |
33 | <!-- (TODO: どこをどういじれば印象が変わるか) --> | |
33 | 34 | こうして理想の顔を探していきます。 |
34 | 35 | |
35 | 36 | - 線を眉間に集めると怒った顔になる。 |
36 | 37 | - 鼻の長さを短くする(鼻の膨らんでいる部分と目との距離を近くする)と怒った顔になる。長くすると落ち着いた顔になる。 |
37 | 38 | - 頬(頬骨、目の下の部分)をふくらませると、表情豊かになる。口を開けるときはこの部分を意識するといい。 |
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40 | などなど | |
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40 | 42 | ## 針金の線を入れる |
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42 | 44 | 納得できるものができたら、絵の上から針金の線を入れていきます。 |
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44 | 46 | 立体像を想像し、膨らみ(特に頬)がわかるような針金にします。基本的には下の写真のようにすればいいと思います。 |
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46 | 格子をものすごく細かくしている行灯がありますが、細かくしすぎるのはよくありませんし無駄です。格子の大きさは最低限膨らみを表現できる程度で大丈夫です。 | |
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48 | 格子をものすごく小さくしている行灯がありますが、小さくしすぎるのはよくありませんし無駄です。格子の大きさは最低限膨らみを表現できる程度で大丈夫です。 | |
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50 | <!-- | |
48 | 51 | ### 針金の線をもっと詳しく |
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50 | 53 | 口の周りを丸く囲むのはだめ。泥棒みたいに見える。 |
51 | 54 | (TODO) |
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56 | --> | |
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53 | 58 | ## 横顔を描く |
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55 | 60 | これが重要です。これを描かないと針金のときに失敗してしまう可能性がかなり高くなります。 |
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134 | 139 | |
135 | 140 | # 紙を張る |
136 | 141 | |
137 | 142 | 一番時間がかかって面倒ですが、きれいに張ることで墨書き、蝋引き、色塗りが楽になります。 |
138 | きちんと膨らみをもたせることが重要です。 | |
143 | きちんと膨らみをもたせることが重要です。特に鼻や頬。霧吹きを使うと膨らみを表現できないので、使わないようにしましょう。 | |
139 | 144 | |
140 | 145 | 紙張りで最も難しいところは口の中ですが、多少は汚くなってもあまり見えないところなので大丈夫です。ただ、隙間があったりすると光が漏れてものすごく雑に見えるので気をつけましょう。 |
141 | 146 | |
142 | 147 | - [](/files/images/fullsize/1376198754763-kamihari_1.jpg) |
... | ... | ... |
190 | 195 | # ろうを引く |
191 | 196 | |
192 | 197 | 色を塗る際にはみださないようにろうを塗っておきます。 |
193 | 198 | |
194 | 塗るところは口周りです。(TODO: 絵) | |
199 | 塗るところは口周りです。<!-- (TODO: 絵) --> | |
195 | 200 | |
196 | 201 | # 隈取り |
197 | 202 | |
198 | 北高行灯ではあまりやらない(知らない?)のが隈取り(くまどり)で、隈取りをすると立体感がでます。 | |
199 | ||
200 | グラデーションが大切です。平筆を用います。 | |
203 | 北高行灯ではあまりやらない(知らない?)のが隈取り(くまどり)で、隈取りをするとおもちゃっぽさが抜けて立体感と凄みがでます。**必ずやりましょう。** | |
204 | ||
205 | 焦げ茶色で塗っていきます。グラデーションが大切です。平筆を用います。 | |
201 | 206 | まず筆全体に水を含ませ、適当に水を切ります。その後筆先の半分だけに茶色を含ませ、塗っていきます。 |
202 | 207 | |
203 | 208 | 隈取りはただ墨書きした部分の周りにすればいいというわけではなくて、隈取りをする部分は決まっています。 |
204 | 209 | まず、毛の部分は隈取りはしません。シワの部分だけ、膨らんでいるところにします。 |
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212 | 217 | |
213 | 218 | |
214 | 219 | # 色を塗る |
215 | 220 | |
216 | 目の青、緑、口の赤を塗っていきます。文章で書くのは面倒なので写真を見てください。 | |
221 | 目の青(、緑)、口の赤を塗っていきます。文章で書くのは面倒なので写真を見てください。 | |
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223 | 目の青([2009年のに組のねぶた](http://photographic.jp/calendar/2009/07/16.html)のように、必ずしも青とは限らない)は必ず入れること。目力がでます。(余談ですが、60th3年は目に青を入れた行灯と賞をとった行灯がきれいに一致していました) | |
217 | 224 | |
218 | 225 | - [](/files/images/fullsize/1376199134572-ironuri_7.jpg) |
219 | 226 | - [](/files/images/fullsize/1376199134403-ironuri_8.jpg) |
220 | 227 | - [](/files/images/fullsize/1376199134577-ironuri_9.jpg) |
... | ... | ... |
233 | 240 | - [](/files/images/fullsize/1376199282713-kansei_2.jpg) |
234 | 241 | |
235 | 242 | また、この例は肌が白いですが、肌もきちんと塗らなければいけません。いわゆる後塗りでむらなく塗るのは難しいので、肌の部分だけ事前に塗ってある紙を貼ってもいいと思います。60th大賞の魄焰はこの方法でやっています。 |
236 | 243 | |
237 | (追記)肌も塗りました。下に続く。 | |
244 | (追記)2014年8月17日まではここまでしか作っていませんでしたが、肌も塗りました。下に続く。 | |
238 | 245 | |
239 | 246 | # 目にろう付け |
240 | 247 | |
241 | 248 | 目にもろうを塗ります。目にろうを塗ると、文字通り眼光が鋭くなります。60th大賞も目にろうを塗っています。 |
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245 | 252 | - [](/files/images/fullsize/1408320480369-DSC0477.JPG) |
246 | 253 | - [](/files/images/fullsize/1408320480615-DSC0478.JPG) |
247 | 254 | - [](/files/images/fullsize/1408320483454-DSC0480.JPG) |
248 | 255 | |
249 | また、この写真では目の青い部分にはろうを塗っていませんが、この部分にも塗りましょう。ねぶたも塗っています(テレビのねぶた特集より)。 | |
256 | また、この写真では目の青い部分にはろうを塗っていませんが、この部分にも塗りましょう。ねぶたも塗っています(テレビのねぶた師(北村麻子さん)特集より)。 | |
250 | 257 | |
251 | 258 | # 肌の色塗り |
252 | 259 | |
253 | 260 | 最終段階、肌の色塗りです。 |
... | ... | ... |
284 | 291 | - [](/files/images/fullsize/1408320488961-DSC0487.JPG) |
285 | 292 | - [](/files/images/fullsize/1408320491196-DSC0488.JPG) |
286 | 293 | - [](/files/images/fullsize/1408320493415-DSC0491.JPG) |
287 | 294 | |
288 | 今回は刷毛塗りでやりましたが、刷毛塗りでむらなく塗るのはものすごく難しいので、エアブラシを持っている人はそっちのほうがいいかもしれません。 | |
295 | 今回は刷毛塗りでやりましたが、刷毛塗りでむらなく塗るのはものすごく難しい(この顔もムラが…)ので、エアブラシを持っている人はそっちのほうがいいかもしれません。 | |
289 | 296 | |
290 | 297 | # 他の部分 |
291 | 298 | |
292 | 299 | 兜などをかぶっている場合には上のような面でいいのですが、そうではない場合には、髪や髭も作らなければいけません。 |
293 | 300 | |
294 | 301 | ## 髪・髭 |
295 | 302 | |
296 | 303 | 行灯の勢いの向きに髪を向かせます。顔が見えなくならないように気をつけましょう。 |
297 | 304 | |
298 | 髪で一番難しいのは墨書きです。大きい刷毛を使って、潤筆にならないように新聞紙などでよく水分を切ってから塗るといいでしょう。 | |
305 | 髪で一番難しいのは墨書きです。大きい刷毛を使って、潤筆にならないように新聞紙などでよく水分を切ってから塗るといいでしょう。これも最初は薄墨で、次に濃墨で書いていきます。 | |
306 | ||
307 | <!-- TODO: 例 --> | |
299 | 308 | |
300 | 309 | ## 耳 |
301 | 310 | |
302 | 311 | ## 後頭部 |
303 | 312 | |
304 | 313 | # おわりに |
305 | 314 | |
306 | 315 | 顔は最も難しく神経を使うところですが、それだけ作るのが楽しい部分でもあります。特に、墨を入れたあとの感動は言い表せないものがあります。 |
307 | 316 | 腕に自身のある方はぜひ挑戦してみてください。 | diff view generated by jsdifflib |