顔の作り方

2015/05/02 16:53:05 の更新
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355355## 耳
356356
357357## 後頭部
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359# 他の作り方について
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362最初に述べたようにこれ以外の作り方もいろいろありますが、基本的にこの針金の組み方で、そこから凹凸を少し変えたり口を閉じたり、墨の入れ方・隈取りのやり方を変えるといった感じで表情を作っていくのがいいと思います。技術力に自信がない、作りたい顔が特殊でない、顔に対するこだわりがない、という場合はそうした方が無難です (逆に当てはまらない場合はどんどん変えていったほうが差別化できていいと思います)。
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364また、51期の方々が書いた[行灯の作り方](http://satsukita-andon.com/article/14)で説明されている顔のつくり方があります。よく見るこの図です。
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366[![/files/images/fullsize/1430550715728-1376189644750-zu7.jpg](/files/images/thumbnail/1430550715728-1376189644750-zu7.jpg)](/files/images/fullsize/1430550715728-1376189644750-zu7.jpg)
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368この記事では
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370> ただ真似するのではなく技術や方法を理解・修得してほしいです.
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372と書いてあるように、この作り方を真似して欲しいのではなく、**顔に対する考え方**を理解してもらうことを目的としています。
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374よく針金講習会の資料にこの図が載っているのですが、この文脈がないまま、まるで顔の作り方はこれが唯一であるかのように載っているため、これをそのまま真似したような行灯が多数存在しています。
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376私はこの作り方は絶対にやめたほうがいいと思っています。
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378というのは、この作り方で作っている行灯はそのほぼすべてがあまり良いとは言えないものになってしまっているからです。
379事実、この作り方をしている行灯で行灯大賞を取っている行灯はありません (この図の作者の行灯 (51st大賞) もこの作り方ではないように見える)。
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381**良い面は骨組み(針金)の時点でかっこいい**ものです。この図がかっこよく見える人はこれで作ってもいいんじゃないかと思うのですが、私には不細工にしか見えません。
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359383# おわりに
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361385顔は最も難しく神経を使うところですが、それだけ作るのが楽しい部分でもあります。特に、墨を入れたあとの感動は言い表せないものがあります。
362386腕に自身のある方はぜひ挑戦してみてください。
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