クラス 53rd3年7組
タイトル 大蛸退治
行灯大賞
紹介文
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講評
仕掛人
勝因は大きく分けて4つある。①H君の電飾、②I君の作った顔、③Nさんの描いた般若、④強烈な『タコ』…本当にこれらがなければ絶対に大賞なんか無理だったと思う。『タコ』と言うと、ユーモア賞を取るリスクが高そうだったり、下手したらウケ狙いの行灯になり兼ねない題材だが、ダイナミックな針金とタコの般若により、少し怖いくらいリアルで迫力のある作品に仕上がっている。ちなみに子蛸は51stの鬼蜘蛛のDNAを受け継いだもの。あと女子の人数分の燈籠も作った。浴衣を着た女子がこれを持って歩くと華やかで品があり、見物客の皆様(特に女性の方々)に好評だったらしい。構図は、空間の使い方や進行方向や遠近法を考えていて非常に趣向を凝らしたものになっている。電飾はバッテリー12個と数は平均的だが、新品でパワフルだったのと、あと電飾職人H君の卓越した電飾技術により、全体的にまんべんなく明るくなっている。配色は原色などの濃い色は使用していなく、肌色は美白系であるため、光がかなり透けやすく、その効果が抜群に現れている。しかし、配色の美しさ・柄の美しさなどの面ではかなり劣っている感が否めない。実はクラスに紙塗り職人の層が薄く、この点で教室では非常に苦労していたらしい。でもその短所を、光ったときの事を考慮した配色や明るい電飾や迫力のある針金などでカバーできたからこそ、行灯大賞を受賞できたのであろう。こんなふざけた題材が大賞を取ってしまったせいかどうかは分からないが、54th行灯行列は行灯史上でも稀に見る、いい意味で奇抜な題材だらけの年となる…(苦笑)。
遊び人
かなりの完成度をほこる作品。この年の特徴である、オリジナリティーと塗りの技術の高さを最もよく表している作品。数匹いる子タコが非常に印象的な作品。