クラス 55th3年1組
タイトル 天舞龍鳳
銀賞
紹介文
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講評
仕掛人
もしこの作品が違う時代に生まれていたら間違いなく大賞を取れていたでしょう。それくらい素晴らしかった。『人・龍・鳳凰の見事な構図』・『鳳凰の羽のグラデーションの美しさと電飾の光』・『完璧な電飾』・『無駄のない針金』が素晴らしかったです。 「こんなに明るい行灯は見たことがない」と圧倒される審査員も多かった(僕もその一人です)。これほど電飾が完璧に成功している行灯は珍しく、シャクシャイン(49th大賞)・ナタク(51st大賞)くらいしか過去に前例がないと思う。とにかく電飾が行灯行列史上でも最強レベルだった。また、超難題とも言える人・龍・鳳凰という構図でのこの見事な成功ぶり。三体もあると、狭くて窮屈になる可能性があるが、この行灯は空間の使い方・構図の使い方が巧みであり、勢いと迫力がある。これには圧巻だった。また三つも顔あれば失敗してしまうリスクが高いのだが、龍も鳳凰も人も全ての顔が大成功している。針金は全ての部分が丁寧で精密なつくりになっている。特に裏側の鳳凰の羽の精巧なつくりには感動した。針金には無駄がなく、必要最低限で最大の効果をもたらしてあるために、夜電飾が光ったときにアレだけの美しさが出たのであろう。間違いない。ただ一つ残念だったのが人の服と龍の色がどちらも青系の色で被ってしまっていたところです。服の柄も美しかったですし、龍の色も完璧だっただけにそこが少し盲点だったのではないかなと。