講評 |
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仕掛人
- 審査員によっては大賞でもおかしくなかった。もしこの作品が違う時代に生まれていたら間違いなく大賞だったと思う。それくらい素晴らしかった。具体的には、『顔の針金・墨入れ』・『龍の針金の迫力・正確さ』・『髪の墨入れ』・『人と龍の流れるような自然な勢いと迫力』・『青い波の美しいさ』が特に素晴らしかったと思う。特にこの顔に関しては『最も強いと書いて最強』だった。本気でねぶた大賞をあげたかった。この顔の迫力は間違いなくねぶたの領域に達してます。むしろ超越しています。波も非常に難しいのですが、見事に成功しています。ナタク(51st大賞)と少し似ている気がする(?)が、構図的にはこちらの方が優っていると僕は思う。この『人と龍の流れるような自然な勢いと迫力』には感動した。ただ残念ながら龍・左手の電飾がやや暗かった。今年は電飾のレベルが高かっただけにそこが少し減点せざるを得ませんでした。でもあの龍の『濃い配色』・『細かくて複雑な構造』にも関わらず、これだけ光らせるだけでも素晴らしいですし、至難の技だとは思うのですが。
最後に。個人的にMAROの「ラッセーラー」の掛け声がマジで熱くて最高だった。あれほど行灯に熱い漢は生まれて初めて見た。審査員であるこっちが全身ヤケドを負うほどに熱くて最高だった。感動をありがとう。
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