クラス 55th3年9組
タイトル 波斯王獅子狩之図
なし
紹介文
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講評
仕掛人
もしこの作品が違う時代に生まれていたら間違いなく何らかの賞を獲得していたでしょう。それくらい素晴らしかった。事前審査で見たときは服の色が全体的にやや濃い感じだったので、夜光ったきに透けるかどうか心配だったが、予想以上に光がよく透けていて非常に綺麗だった。紙も塗り方に全くムラがなく、さすがは紙塗りの女子が多い文系クラスだと感動した。特にこの『茶色』がここまで美しくムラなく塗られた作品は過去においても珍しく、かなり腕の優れた紙塗り職人の女子が居たのだと思う。間違いない。『胸の茶色と白の模様』・『腹部の龍の絵』・『波斯の薔薇の絵』も芸術的で素晴らしかった。特にあの薔薇は絵とは思えないほど美しく、まるで本物の薔薇が浮かび上がっているのではないかと錯覚するほどリアルで美しい出来栄えだった。弓矢を引っ張るという発想も素晴らしかったが、前からでは少し分かりにくかった(裏側を見れば分かりやすかったが)。このクラスも特に目立った失敗がなく、針金・電飾・色塗り・構図と、総合的完成度が非常に高かった。