講評 |
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甲乙人
- 65thで個人的に一番好きな行灯はここです。
裏側の巫女がすごいです。生きているようでした。鳥肌が立ちました。指先までかなりリアルに作り込んでいて、素晴らしいです。巫女自体は流石にあまり光らせられなかったみたいですが、まわりの狐の黄色、鳥居の赤がよく光っているおかげで、逆に暗くてよかったように感じられました。
また、この行灯は二面行灯という新しいジャンルを創り出しました。今まで、ある程度表側と繋がった裏側になっている行灯はあったのですが、奥行きを半分に切って、全く別のまるで二つの行灯が一つの土台に乗ったような行灯を作ったのは初めてなんじゃないかと思います(違ったらごめんなさい)。これがいいのか悪いのかは意見が分かれるところだと思いますが、こういう試みもあって良い、むしろあるべきだと思います。最近の行灯は、リスクを負うことを避けているような気がします。
表側の青い狐について、昼に見ると綺麗でしたが、光ったところを見ると全体的に暗く、特に目の部分が真っ暗だったのがもったいなかったです。 人の方は、鎧の柄や着物のろう点が綺麗でした。
表側の狐の色と、顔をもうちょっと余裕を持ってつけることができたら、なんらかの賞は受賞していたんじゃないでしょうか。 でも記録ではなく記憶に残る行灯を作ってくれたと思います。ありがとうございました。
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