クラス 68th2年5組
タイトル 独眼竜『伊達政宗』
金賞
紹介文 時代をさかのぼることちょうど450年、出羽国に1人の男が生まれた。若くして右目を失うも、負け無しの大名となる彼を、人は「独眼竜」と呼んだ。同時に伊達文化を開き、七夕まつり復興の立役者でもある政宗を全員で蘇らせます。
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講評
保証人
2年生の中で頭一つ抜けていたと思います。3年生の作品に混じっていてもおかしくない完成度でした。

政宗についてです。顔が歯を食いしばっているような表現で、必死に戦っている様子が伝わってきました。兜や衣服の部分にもしっかり柄が施されていて素晴らしいです。顔が下に向けられているところから、観客を意識して作られているんだなということを感じましたが、欲を言えば胴体も前傾姿勢にするとなおよかったです。あと、右肩から右腕あたりが不自然になっているのが気になりました。

龍は、クラスの方からも聞きましたが、夏陣の構図をかなり参考にして作られていました。顔は針金・色塗り共に上手かったのですが、位置をもう少し右下にして、しっかり左向きにさせるとさらによくなったと思います。そうすることで、空いたスペースを埋められる上に、正面から見たときに横向きの龍を見せることができます(個人的にその向きの方が好きです)。
吐き出された炎が大きなかたまりのようになっているのが印象に残りました。

驚かされたのが裏面です。行灯行列が行なわれたのが七夕の日ということで、それをモチーフにしただけでなく、影になっている織姫と彦星が動いて、近付いたり離れたりしていました。このような行灯はおそらく2年生では初めて(3年生だと48th大賞が動いていたらしい)です。また、学プロの日に竹についている短冊を見ると、クラスのメンバーの願い事が書かれていて、学祭らしくていいなと思いました。
ただ、これは個人によって好みが分かれる所だと思いますが、行灯の表裏で全く話の繋がりがないことが気になりました。

後塗りが多く、2年生ということで時間のない中よく挑戦したなと思いました。
あと、他クラスと比較すると、夜見たときに全体的にやや暗くなってしまっていたのがもったいなかったです。

来年もさらにレベルの高い行灯を制作することを期待しています!
頑張ってください!