クラス 69th2年6組
タイトル 妖狐 那須野に果つ
銀賞
紹介文
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講評
保証人
まず最初に触れたいのが、裏面の狐のマジックミラーについてです。これは今までの北高行灯では使われたことのない技術だと思いますが、2年生ながらに成功していたと思います。とても驚かされました。これにより狐の神秘的な雰囲気がかなり演出できていたと思います。しっかり九尾も作られていてよかったです。

表面についてです。
女性の顔がかなり上手く、3年生レベルだと思います。ただ、胴体がどうなっているのかが分かりにくかったのがもったいなかったです。
また、男性は覆いかぶさるような構図で迫力がありました。顔の色が他に比べると少し濃すぎた気がしました。

来年も新しい技術にチャレンジすることを期待しています!
甲乙人
実は行列出発前に一番目を引かれたのがこのクラスでした。行灯を見るとき僕は最初に顔を見るのですが、このクラスは男の顔の墨入れが特徴的かつとても上手く、目を引かれました。我生会系の顔を参考にしたのかな?顔に墨を入れた人はぜひ来年も墨を入れてほしいです!ただ、光ったときに顔の色の濃さに若干負けつつあったので、もうちょい濃い墨を使ってもよかったかもしれませんね。女の顔も、針金はなめらかかつ安定していて、墨入れも丁寧でとてもよかったです。個人的には目尻に入れた赤が好きです。
あとはLEDテープが点滅しているギミックですね。記憶違いでなければ、裏側中央と、表側の鏡から出ている光の線が点滅していました。裏側については、普通行灯は中から光らせると思うのですが、外から光らせる発想がとてもおもしろかったです。さらにマジックミラー?を使っているので光が消えたときは中がまったく見えず、それがまた光ったときの目立たせていました。表側の鏡 (題材を調べましたが照魔鏡という鏡なんでしょうか?) の光についても、点滅させることで光を妖狐に当てている場面をよく表現できていたと思います。このような奇抜なギミックは、ただ取り入れたいから取り入れるという感じになってしまいやすいのですが、このクラスの場合は場面を表現したいために取り入れたように感じました。こういう使い方は説得力があって大好きです。もしかしたら裏側のミラーも鏡を表現したものなのかな。
改善点としては、全体が後傾姿勢だったので、ビールケースの上に置いてあるときはいいですが行列中など担いだときに下から見えにくく小さくなってしまったと思います。僕が2年生 (59th2-7) のときも同じミスをしたのでしょうがないのですが、いい出来なだけにもったいなかった。
総評としては、全体的に攻めつつ完成度の高い行灯で、10年以上行灯を見ているOBとして嬉しくなりました。来年もぜひ攻めた行灯を作って欲しいです。