クラス 69th3年8組
タイトル 日本武尊 草薙剣と舞う
銀賞
紹介文
タグ
講評
保証人
男性が中心に1人いるという非常にシンプルな構図でしたが、全体的にクオリティが高かったため、銀賞を受賞できたのだと思います。

剣を掲げている姿勢なので、前傾姿勢となっており、観客視点で見ると実際よりも大きく見えて迫力がありました。また、衣服が立体的につくられており、濃い色に対してしっかりロウ点が施されていたのがよかったです。

外側に明るい炎があるため、暗い色が多い男性をしっかり引き立てられていたと思います。また、炎によって外との境界をはっきりさせることができていました。メラメラと燃え盛っている感じも出ていました。

一方で、やはり3年生で人1人という行灯でより上位の賞を狙うには、さらに工夫が必要だと感じました。具体的には、人を全身作ることでより動きを出したり、炎以外にも何か別の要素(雲とか岩とかそういうの)を作るといったことですかね…。

3年生になってくると、色々と要素を詰め込んだほうがいいのではないだろうかという発想になることが多いです。それにより雑な箇所ができてしまうと元も子もないので、量よりも質を重要視したほうがいいということを改めて感じさせてくれる行灯でした。
甲乙人
構図としてはシンプルですが、かなりよく考えられた行灯なのではないかと思っています。こういう構図はいままで何度も作られてきたと思うのですが、一番いいのではないでしょうか。「ほーいいじゃないか。こういうのでいいんだよこういうので」(元ネタ: 孤独のグルメ)という感想です(褒めてます)。
特に配色が素晴らしいと思っていて、内側には暗い寒色系の色、外側に明るい暖色系の色を持ってきているので、内側は引き締めつつも全体では大きく見せることに成功しています。
暗い色もただ暗くするだけでは形がわからなくなってしまうので、きちんとロウ点を打っていたり明るい柄を入れていたりとよく工夫されています。さらに炎がバックにあるので体の輪郭もよくわかります。
針金も不自然なところはないですし、電飾もよく光っていました。
あともう一つ「おお」と思ったのが、ギャラリーの写真を見るとわかりますが、このクラスは審査員席で前に傾けていて、審査員に対して覆いかぶさるような演出をしていました。青森ねぶた祭りを観に行くとよくわかりますが前に傾けられると迫力が倍増するんですよね。あとは北高行灯の奥行き足りなさすぎ問題に対してこの手を使うと高さを奥行きとして使うことができるので、よさそうです。
ただ、これけっこう危ない (最悪角材が折れたりパーツが外れたりして審査員席に落ちる) と思うので後輩のみなさんはやらないほうがいいと思います。現段階では禁止されていない?かもしれませんがもしかしたら今後禁止されるかも。